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<プロの選ぶプロロゴサドルとは?スクラッチM5&ディメンション編②>

<プロの選ぶプロロゴサドルとは?スクラッチM5&ディメンション編②>


プロロゴのラインナップで私が使用したサドルの中に、私のお尻に合うものと合わないものがありました。およそ10数年前に使っていたサドルはスクラッチ(スクラッチPROも同じ形)と言いまして、MTBからロードまで幅広く使用しておりました。ところがスクラッチからスクラッチ2にバージョンアップすると、お尻が違和感を感じ始めました。148.png スクラッチM5に至ってはもう私には硬すぎて合いません。145.png(ただし、サンプルではありますがスクラッチM5‐AGXはベースがしなるので、マシであるとは思っています。)

こうやって3種類並べてみると、スクラッチM5はやはりショートノーズ化している事が良く分かりますね。

左:スクラッチ  真ん中:スクラッチ2  右:スクラッチM5パス

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プロロゴを取り扱っている以上、プロロゴのサドルを皆様にお勧めするため、新型のプロロゴのサドルを愛用しなければならないのですが、スクラッチ2がお尻に合わなかったため、初代スクラッチを使い続けていました。結果、長い期間『自分のお尻にあった新しいプロロゴサドルを探す旅』が続いてしまいました。そして、ディメンションが4年前にデビューしてからは、ディメンションNDRでようやく落ち着きました。104.png

さて、私のお気に入りのディメンションですが、ロードバイク用のディメンションにはこの4種類が存在します。(ディメンションTRIはTT&トライアスロン用のサドルなので今回は省きます。)4種類の中からどれを選んだら良いのか?プロロゴのディストリビューターである私でさえ、一般ユーザーの皆様に説明するのにいつも混乱しておりました。そこで、より詳細に把握しましたのでご説明します。

まずはディメンションを基本とし、ディメンションよりも幅広でパッドが厚いのがディメンションスペース、ディメンションよりもパッドが肉厚なものがディメンションNDR、ディメンションよりもパッドが肉厚でしなやかなものがディメンション‐AGXです。

左:ディメンション 真ん中左側:ディメンションスペース 真ん中右側:ディメンションNDR 右:ディメンション‐AGX 
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プロロゴの説明をそのまま訳すと、ディメンションNDRとディメンション‐AGXの違いがよく分かりません!そこでよく見比べてみることとします。やはりディメンションスペースは幅が広いですね。

左:ディメンション 真ん中左側:ディメンションスペース 真ん中右側:ディメンションNDR 右:ディメンション‐AGX
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ネットで調べても、ディメンションNDRとディメンション‐AGXの違いがよく分からなかったので、イタリアのプロロゴ本社に質問して自分で分かりやすい図表を作ってみました。何とサドル形状が同じディメンションでも違うことが判明しました!そして、この図表を作って自分がディメンションNDRが愛用サドルになったのが、何となく納得出来ました。(長い間、愛用していたスクラッチPROはラウンド形状で、幅がワイドバージョンの143㎜でしたから、ディメンションNDRのスペックが一番近いのです。)
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サイドビューを見てみましょう。やはりディメンションスペースのサドルフォームがかなり肉厚であるのが分かりますね。

A:ディメンション B:ディメンションスペース C:ディメンションNDR D:ディメンション‐AGX
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バックビューを見てみましょう。ディメンションNDRとディメンション‐AGXはサドルフォームの厚みも同じなので、プロロゴの説明文では違いがよく分かりませんでした。(当初、プロロゴ社が、ディメンションNDRがあるのに、何故わざわざディメンション‐AGXを作ったのか?分からなかった。)しかし、バックビューを比べてみるとディメンションNDRがラウンド形状、ディメンション‐AGXがセミラウンド形状であることが分かります。

A:ディメンション B:ディメンションスペース C:ディメンションNDR D:ディメンション‐AGX
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ディメンションNDRとディメンション‐AGXの違いがようやく判明し、またディメンションスペースのパッドが見た目よりも極肉厚であることが分かりました。

トタル・ディレクトエネルジーの大柄な選手がディメンションを使っている事が多いのですが、プロロゴから送られてきた動画では小柄な元世界チャンピオンのパオロ・ベッティーニ選手はディメンションを選んでいました。彼ならスクラッチM5を使うだろうと思ってたので少々驚きました。サドル選びは何と奥が深いのでしょう。




次回<プロの選ぶプロロゴサドルとは?スクラッチM5&ディメンション編③>をお送りいたします。



by hattorisports3 | 2021-04-06 07:00 | prologo(プロロゴ)
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