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<プロの選ぶプロロゴサドルとは?タイムトライアル&トライアスロン編①>

<プロの選ぶプロロゴサドルとは?タイムトライアル&トライアスロン編①>

プロロゴはタイムトライアル(以下TT)&トライアスロン(以下TRI)用のサドルが得意なのです!
何故なら会社名がイタリア語の”プロローグ”であり、プロローグとはビッグツールのタイムトライアルレースの事だから!

タイムトライアル用のサドルは、ファビアン・カンチェラーラ選手と共に開発が始まりました!
ファビアン・カンチェラーラ選手はサクソバンクから他チームに移籍しても、タイムトライアルレースでは自身の開発したプロロゴのサドルを契約外にもかかわらず使ったとか…
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そのタイムトライアル専用サドルというニッチなサドルの初号機がナゴEVO‐TTRでありました。写真はプロロゴオフィスに飾られていたアルベルト・コンタドール選手のナゴEVO‐TTRです。
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現在、服部産業のショールームにもファビアン・カンチェラーラ選手と共に開発したマイルストーンであるナゴEVO‐TTRというサドルは残念ながら飾られていませんが、その血脈は現在販売している4種類のTT&TRI用のサドルに受け継がれています。

左:ティーゲイル 真ん中左側:ゼロTT 真ん中右側:ゼロTRI 右:ディメンションTRI
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上部からの画像を見ると、ナゴEVO‐TTRの直系の後継モデルであるゼロTTやゼロTTのトライアスロンモデルであるゼロTRIは最新のサドルに比べるとノーズが長い。後発のTゲイルはショートノーズ感が特に際立っている。ディメンションTRIもショートノーズ化しているが、サドルベースがディメンションと共通なので見慣れた感じである。

左:ティーゲイル 真ん中左側:ゼロTT 真ん中右側:ゼロTRI 右:ディメンションTRI
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サイドビューを見てみましょう。横から見渡すと、ティーゲイルがやはり異質さを感じる。また座面がスーパーフラットなのが比較するとよく分かる。

サイドビュー A:ティーゲイル B:ゼロTT C:ゼロTRI D:ディメンションTRI
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バックビューを見てみましょう。後方から見ると各サドルの特徴が際立ちますね。ティーゲイルはスーパーフラットです。お尻のカーブに合わせての丸み感が全くありません。ゼロTTとゼロTRIは兄弟なので、サドルの丸みは共通ですが、ゼロTRIが尿道の当たりのパスチャンネルが大きなスペースが出来ており、通気性が良さそう。スイムが終わった後の濡れたトライアスロンスーツが早く乾きそうですね。ディメンションTRIはオリンピックディスタンスのトライアスロンに良さそう。ロードバイクにDHバーアタッチメントを付けて、ちょっとだけ前乗りする感じの方にはベストでは?

バックビュー A:ティーゲイルCPC B:ゼロTT C:ゼロTRI D:ディメンションTRI
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フロントビューを見てみましょう。ノーズ部分が幅が広いのはショートノーズ型のティーゲイルとディメンションTRIです。サドルノーズのフカフカ感はゼロTTとゼロTRIがありますが、ノーズ部分の幅は狭めです。

フロントビュー A:ティーゲイルCPC B:ゼロTT C:ゼロTRI D:ディメンションTRI
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イタリアのプロロゴ本社にこの4種類のサドルの違いについて質問をして自分で分かりやすい図表を作ってみました
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プロロゴの営業曰く
ティーゲイル:サドル自体のエアロダイナミクス性能も考えられ、サドルフォームが他の3種類に比べて薄くなっているが、サドルのノーズ部分にエラストマーが仕込まれてさサドルフォームが薄い分の振動吸収性を高めている。プロのトライアスリートやイタリアのナショナルチームにサポートしているサドルであり、初心者や背筋の柔軟性が低い人には向かない。サドルの座面がアドバンスドフラットな点も、他のプロロゴ社の全フラット系サドルとは大きく異なります。

ゼロTT&ゼロTRI:長い時間効率的なペダリングが出来る事に主眼を置いたサドルです。サドルフォームもぶ厚いので、前乗りポジションではあるが、サドル全体にドカッと座ってこぎ続けるタイプの選手に向いているサドルだと思います。サドルの座面がフラット表記ですが、セミラウンドに近いフラット形状になっています。

ディメンションTRI:前乗りポジション用のサドルとしては新しいカテゴリーになります。タイムトライアル&トライアスロンだけでなく、色々な用途に使えるサドルでロードユーザーやMTBユーザーにも使われています。昨年ツール・ド・フランスで勝利したタデイ・ポガチャル選手はタイムトライアルでディメンションTRIを使い勝ちました。ラウンド形状のサドルは、初心者や背骨、腰回りの柔軟性が低い人にも好まれます。

ちなみに…私はいつか組むであろうTTバイクのためにゼロTTを持っています。ゼロTRIがデビューした際にゼロTTが廃版になると思い数年前に購入しました。しかし、モデルとしては継続してしまったので、『最近出たディメンションTRIと比較してから、購入したかった!』と少し後悔…しかし、私的にゼロTTがプロチームレプリカぽくって、1番カッコイイので良しとします。

次回<プロの選ぶプロロゴサドルとは?タイムトライアル&トライアスロン編②>をお送りいたします。



by hattorisports3 | 2021-05-01 07:00 | prologo(プロロゴ)
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